家には誰もいなくなって、
あたしも少し眠ることにした。



色々考えすぎて、
風邪以前にもつかれたし・・・・・



そっと目をつぶると、
しばらくして睡魔に襲われ、


あたしの意識は遠のいていった。






夢を見た。



白くて大きな丸いモノ。


次第にそれは小さくなり、
そしてだんだん黒色に染まる。



真っ黒に染まったとき、
今度は丸が大きくなってくる。



あたしは怖くなって走って逃げた。



走っても走っても、
黒い丸との距離は離れない。



走って逃げているとき、
誰かがあたしの前に立っていた。



顔は見えなくて、誰だか良くわからない。





“助けて”



そう言おうと思っても、声が出ない。


走ってもその人との距離が埋まらない。




“助けて、助けて、助けて”