倦怠期・・・・・・・




そんなのないもん!!




ぶーッと膨れて携帯を睨んでいると、
思い出したように千夏が言った。





「そういえば、もうすぐ愛の誕生日だね」




「え? あぁ、そだね」






教室の片隅にいつの間にかあるカレンダーを見上げながら、自分でも気づいた。




自分の誕生日忘れるって・・・・・




4月 1日。


ギリギリでこの学年になって、

あと1日遅かったらまだ中3と言うなんかすごい日に生まれた。




キセキだよ。 あんびりーばぼー。



「小倉君に祝ってもらいなねー♪」


「ちょっとやめてよー」




肘でツンツンからかってくる千夏に、
ちょっとノリノリで困って見せた。


笑いながら千夏とじゃれてると、
あることがふと頭によぎる。

  



優ってあたしの誕生日知ってたっけ?