結構キュンキュンしたのに、
キスの理由はチョコがいらないから?



ふっざけんな!!


キュンキュン返せぇぇぇぇ




「いつまでもすねってと、
家から放り出すぞ」



「・・・・・だって」



顔を上げて、優を睨む。

優は飄々とあたしを見下ろしていて、
その顔を見た瞬間怒る気が薄れてしまった。





「変な理由でキスしないでよ・・・・」




言った後、顔が一気に熱を帯びた。

恥ずかしくて、
もう1度苺に顔を埋める。




「変って、どういうこと?」


「チョコとか、
そういうのじゃなくて、するなら普通に

・・・・・・・・・して」



言った後、

これキスしてって
言ってるように聞こえない!?



「ふ~ん。キス、してほしいんだ」


「やっ、違!」



勢い良く顔を上げると、
離れた場所にいたはずの優が隣に座っていた。


「言ったら、いくらでもしてやんのに」