これは・・・・・・・



「チョコ?」


噛むと、
チョコの中からキャラメルが出てくる。



「喰ったな? 甘い?」


「甘い、けど・・・・・・」



至近距離にある優の顔。


あんまりじっと見つめてくるから、
目線を下にそらして優の首あたりを見る。



「なんで、いきなり・・・・・」


「ん?」


「キス、なんか・・・・」



『キス』

その単語を言った瞬間、
何故か妙に照れて優のわき腹当たりの服をぎゅっと握った。



久しぶりってゆうか、
初めてに近いような・・・・・・



「や、チョコ食わそうと思って」


「はい?」



下げていた顔を上げる。



「頑張って喰ったけど、
やっぱ無理と思って愛にあげた」



こいつ・・・・・・




「食べさそうと思っただけ!?」




この後、あたしの機嫌が悪くなったのは


言うまでもなかったのだった。