目の前には、
目を細めてあたしを見る優。
優の視線はあたしの持ってるチョコ。
それをじっと睨みながら、
「アイツにやんのかよ」
「・・・・・ダメかな?」
あたしが認めた瞬間。
「あっ! 何すんのよ!!」
持っていたチョコを盗られた。
高々と手を上げて、
座ったままではあたしには手が届かない。
ばしばし優の肩を叩くけど、
飄々とそれを見下ろしてるだけの優。
「アイツにはやんな」
「なんでよ! もったいないでしょ!?」
「じゃ、愛が喰え」
「ニキビできるっ」
「誰も見てねぇよ」
「自分的に無理ー!!」
そう叫ぶと、優は持っていたチョコの包みをはがし始めた。
え゛、食べる気?
文化祭でクレープを食べたときの優の顔を思出だす。

