「急に止まらないでよ・・・・・・」
鼻をさすりながら、優を見上げる。
あたしの想像では、
『愛がどんくさいんじゃね?』
とかイヤミ言ってくると思ってた。
でも、返ってきた優の言葉は・・・・・
「・・・・それなんだった?」
「へっ?」
「だから、そのケーキ」
「あぁ、これ正樹くんの・・・」
『誕生日ケーキだよ』
言おうと思った言葉は、
優によって閉ざされれてしまった。
「あいつんとこ行けよ」
は・・・・・・・・・?
持っているケーキの箱が、
ぎゅっと小さな音を立てた。
「な、なに言ってんの?」
口が渇いて声がかすれた。
へんな汗が背中を伝う。
なんでだかわからないけど、
心臓がありないくらいドキドキいってる。
あたしに背を向けているから、
優の表情はわからない。

