え・・・・・・?
優を背に立って、
正樹くんの目の前に立ったあたし。
そのあたしのすぐ隣を、
風邪が通りぬける。
振り返ると正樹くんが歩いていっている。
あれ? ケンカなし?
優の前に立ったまま正樹くんを見つめた。
前みたいにケンカになるのかと思っていたあたしにしては、ちょっと・・・けっこう?
びっくりなことで・・・・・・
ケーキの箱を抱えた手から力が抜けた。
「あ、ちょっと!」
放心状態だったあたしを、
置いてさっさと歩いていってしまう優。
その足取りは速く、
歩いて付いていっても追いつかない。
なんでそんなに早足!?
小走りでついて行ってやっと追いついたと思ったら、
「むぎゃっ!」
優の背中に鼻をぶつけてしまった。
なにっ!?

