今隣にいるのはあたしなのに、
優を遠くに感じてしまうよ・・・・・
「おい」
「ひゃあっ!!」
思いっきり声を上げて、
勢い良く後ろへ後退する。
だって!
声がして顔を上げたら、
目の前に優のド・アップ、が!!
し、心臓に悪い・・・・・・
胸に軽く手を当てていると、
「この店だぞ」って言う優の声が聞こえた。
とりあえずこのドキドキを半減させるために店の外で優に待ってもらうことにした。
扉を開けるとカランッっと乾いた音が響いて、中はレトロな感じのおしゃれなケーキ屋さんだった。
千夏に貰ったメモを見ながら、
カウンターに向かい店員さんに内容を伝える。
「あのぉ・・・・予約してた坂井ですけど」
良くわからなくて、
千夏の名字と予約の紙だけ渡す。
「こちらいいですか?
あぁ、坂井様ですね。少々お待ちください」
予約の紙を受け取り、
にこっと笑って店の奥へと足を進めた店員さん。
千夏ったら予約までして、
一体何を買ったんだ? またチョコかな?
1人勝手に想像していると、
店の奥から少し小ぶりの箱を持って店員さんが帰ってきた。

