「え、本当? じゃ行っちゃおうかな!
愛も、居るんだけど~・・・あ、そう?

うん・・・・じゃあ後でね~♪」



上機嫌で電話を切る千夏。


あれ・・・あたしの名前出てなかった?



グラスの中の氷をストローでくるくると回しながら、疑問に思った。



「よし、行こう愛!」


「どこに?」


「噴水公園の前の店だよー」



ちょっと待ってよ。
さっきの電話佐野君でしょ?


千夏だけ行けばいいのに、



「なんで?」



思ったことが率直に出てくる。





千夏と佐野君が2人とあたし?


そんなのあたしが超お邪魔じゃん。



千夏はすでに鞄を肩からかけて、
席を立っている。


ますます薄くなったジュースを急いで啜り、あたしも急いで席を立った。




お会計は先に払うから、
そのままレジをスルーして外に居る千夏を走って追いかける。





「ちょっと! なんであたしも行くの!?」