「は? 正樹?」
カフェオレに刺さってるストローをくわえながら、上目ずかいで見てくる千夏にコクンと頷いた。
あれだけ多い人の中だったからな~
優のだけで精一杯だった・・・・・
「ちょっと。なんで正樹が出てくるの?
まさか、今年も正樹に義理あげるつもり?」
「何いってんの千夏。
毎年あげてたんだから当たり前でしょ?」
しれっと言い放ったあたしに、
なぜだかスグく大きな溜息を漏らした千夏。
そして残り僅かになっていたカフェオレを一気に飲みほして、
「よく聞いて愛」
と、妙に改まった様子で見つめられた。
「な、なんすか?」
千夏につられてあたしも何故だかキチンとイスに座り直して話を聞く。
「去年までの寂しい愛は終ったの。
今年はどう? いるじゃない。愛にはもったいないくらいの彼氏が!」
去年までの寂しいあたしか・・・・
さっきそれと同じようなこと考えてたような・・・・・
ってゆうか、もったいないってなによ!
口をとんがらせて自分が飲んでいたオレンジジュースのストローをくりくり指で動かす。
確かに今年で寂しいバレンタインは終ったよ。
でも、それと正樹くんに義理チョコあげるのって関係なくない?
全く意味がわからず、
頭の上にハテナを飛ばしていると
千夏からまた溜息が漏れた。
しかもさっきのより特大。

