12月 24日

クリスマスイブ。




あたしは朝早くに起きて、
自分なりの精一杯のおしゃれをした。


玄関でブーツを履くあたしの後ろから、
お母さんの声がする。





「あらあらあら!!
そんなおしゃれして! デート!?」



嬉しそうな浮かれてる声。



「・・・・・・いってきます」




お母さんの問いかけに答えず、
いつも学校に行く感じで家を出る。



お母さんは知らない。





あたしが今日、どこに行くのか。


あたしが今日、何をするのか・・・・・・




玄関のドアをゆっくり閉めて、
ポケットに入っているケータイを握り締める。











あたしは一昨日、
優に1通のメールを送った。