教室にはあたし1人。




千夏と佐野君がラブラブ
帰って行くところを想像して、




「はあぁぁぁあ・・・・・」



特大の溜息が出た。

あたしもそうなれたれなーって、
思わないわけじゃない。



はっきり言って、
付き合いたいとか思う。



でもなぁ・・・・・・・・




自分の机に伏せて、頭で必死に考える。




『なんかこう・・・冗談ぽく?』





「言えるわけないでしょ・・・」



あたしビビりのヘタレだってば。

もう帰ろう・・・・・
いくら考えてもわかんないし。



もう知らないッ




席を立って、
鞄を机から取ろうとしたとき、



ガラガラッ


教室の扉が開いた。