後ろから抱きかかえられてる千夏は、
佐野君との顔の近さに戸惑っている。
それを楽しむかのように微笑む佐野君。
佐野君・・・・・・・ドSだ・・・・
心の中で確かに確信し、
遊ばれてる千夏を見て思う。
あたしも優にあんな風に
遊ばれてるのかな・・・・・・
だったらすごい、すっごい・・・
「むかつく・・・・・・」
心の声が漏れて、
普通にしゃべってしまった。
「ん? どうしたの、愛ちゃん」
「へ? あぁ、なんにも?」
「俺に千夏盗られて、そんなに嫌?
でもゴメンね。もう俺のなんだ?」
いや。違うよ佐野君。
アンタそんなに千夏に惚れてたの・・・・
「亮太君!!」
面倒くさそうに佐野君を見ていると、
赤い顔してた千夏がいきなり大声を出した。
佐野君とあたしはかなりびっくり。
佐野君なんてびっくりしすぎて
抱きしめてた手を離しちゃってるし・・・

