下を向いて口をつぐんでいた千夏は、
チラチラあたしの顔を見ては
視線を逸らし、
見ては逸らしを繰り返している。
仕舞いにはおっきい溜息をついて、
「も~ぅ、言うからぁ~・・・・・」
睨みに近いあたしの視線に負けて
ポソポソと話し始めた。
「付き合ったのは、1ヶ月くらい前かな?
海のときひそかにアドレスとか交換しててさ・・・・・・」
「あたしが遭難して、
熱出てぶっ倒れたときだ!
そんなことしてたんだ・・・・・・・」
「・・・・・・もう言いたくない・・・」
やばっ・・・
机に顔を伏せて不貞腐れたし・・・
千夏の肩を揺らして、
「だー、もうっ! ごめん!!
もう言わないからー!!」
あたしの馬鹿。
無理やり言わしたようなもんなのにからかったらだめじゃん!
「はい! どーぞ♪」
とりあえず起こして、
機嫌よくしていこう・・・・・