こいつはぁ~・・・・・・・(怒)



「・・・・・いよ」




「は? なんて?」



キッと優を睨み上げ、
その場で軽くジャンプ。




ばっしこおぉぉぉぉん




あたしの右ストレートが
優の頬にヒットした。



「いったいわぁ!! なにすん・・・」
「ならないよ」



あたしに殴られた衝撃でその場に倒れこんだ優を見下げながら出した声は、今まで出た事ない声だった。



「あたしは、佐野君を好きにならない」


「はぁ? なんで言い切るんだよ」



「好きな人がいる!!


優のばーか! ハゲろ!!」




それだけ言い切って走って逃げた。
逃げた後、思ったこと。






あたし・・・・・・・



何言っちゃってんのぉぉぉ!!