「なんか、眠くなってきたな・・・」


「そ、そうかな・・・?」




あたしの左側に座ってる優。


距離なんてそんなに近くないのに、
優の体温が伝わってきてるみたいでくすぐったいよ・・・




あぁ、もう!! しかっりしろ!



「あ! 仲森!」


「へ?」


あたしを呼ぶ声がして、優と一緒に振り返る。
振り返った先にいたのは要君。と?

誰だろう? その女の子は?



「要君。どうしたの?」


とりあえず隣にいる子をスルーした。


だって無駄につっこむのも、ねぇ?
でも、誰だろう。



少し疑問を持っているあたしを知ってか、知らずか。


かわいい笑顔で、



「前の話覚えてる?」



「前の話? 何だっけ?」



「ホラ! “あき”!!」




あき・・・・・・?



なんか聞いたこと・・・?