「つ、疲れたぁ・・・・」



校門から校舎までの食べ物屋。


そこにあるベンチにうなだれる。


なんなの、アレ。


なんであんなにお化け屋敷が込むの!?

しかもカップルばっかり!!



きーーーー!!!



お化け役で脅かしてた時の風景を思い出して、ひとりイライラする。



「お疲れさん」

コンッと頭におかれたジュース。


それを手にとって振り返った先にいたのは、


「なんだ。優か」


「なんだってなんだよ。
ってか、何イラついてんの?」


「なに? 聞きたいの?」


「いや、別に・・・」


「そんなに聞きたいの! じゃあ言うね!」


「・・・・・・もういいよ。どーぞ」



さっき優の事で悩んでたとか、
そんなのきっかり忘れたお化け役。



叶わないなら、いっそ

“ありえない女”になってやる。



今のあたしは強いぞ!!!!