「いーじゃん。あたし的には
すっごく上手に出来たんだけど?」



「いや、上手だけど! 
ってゆうか千夏は超手抜きじゃん!」



千夏に指を刺す。


千夏の格好は、黒いマント(布?)を
頭から被っただけの簡単衣装。

見方変えたらお化け屋敷の受付じゃなくて、
占いの館の受付っぽいんですけど。



「あたしは受付だからいーの」

そう言って受付の席に帰っていった。


受付だからって・・・・・・




ずるいーー!!!


下唇をかんで千夏を睨む。


あたしだって、あたしだって!!

受付がよかった・・・・・



軽く溜息をついて俯いていると、
感じる視線。


なんだ? チラッと顔を横に向けたら、



「げっ! 優・・・・」


大きなダンボールを持った優が、
ぽかんとした顔でこちらを見ている。




いやぁあああ!!
優に見られた! さ い あ く



絶対なんか言われる・・・

低姿勢になって、
いつでも逃げられる準備をしたのに・・・・


あれ? 無反応?