走って走って走って、
西校舎の空き教室。
そこにあたしは飛び込んで、
壁に沿ってすとんと腰をおろした。
さっき出なかった声が、かわりに涙となって溢れてくる。
「泣くな・・・・・・」
涙がこぼれないように、天井を見上げる。
目に涙が溜まっても、
零れ落ちなければそれでいい。
どんどん視界が霞んでいって、
どんどん天井が見えなくなる。
違うもん。
悲しいから泣いてる訳じゃないもん。
てゆうか、
優はどんだけあたしを泣かすのよ?
泣かすな、馬鹿・・・・・
嫌い嫌い嫌い。
優なんて大ッ嫌いなんだから・・・・
大嫌い。嫌いなのに・・・・
どうして頭に優が浮かんでくるの?
どうして目が優を追っちゃうの?
どうして声が聞きたいと思うの?
どうしてこんなにも胸が高鳴るの?

