「あぁ・・・もうっ!」
頭を抱える。
スッキリしない、なんか胸が・・・
「心臓、かゆいぃいいいい!!」
「愛、自暴自棄にならないで」
「ジボウジキって何?」
「・・・・・・・よく考えてみなね?」
無視だ・・・無視された。
「もう1回聞くね? 愛が好きなのは、
要君? それとも小倉君?」
“要君? それとも小倉君?”
千夏の言葉が頭の中でリピートされる。
違うよ。あたしが好きなのは、要君。
なのに、それを千夏に言えない。
頭に優の顔がちらついて仕方ない。
違う。
違う違う違う・・・・
優じゃ・・・・・・ないよ・・・・
俯いてぎゅっと目をつぶる。
そして出てきた言葉は