優も・・・・・・来ない。


優の机の前まで行って、そっと手を置く。


本当にお弁当なかったんだ。


机の横に掛かっているペッタンコの鞄を見て溜息がでた。




あたし、何やってんだか・・・・


優が誰とどうなろうが、
あたしには関係ないじゃん。


勝手にイライラして、馬鹿みたい。


そう思ったとき、
机に載せていた手に水が落ちてきた。



なんで?なんでなの?












あたし、なんで泣いてるの?




なぜか、あたしの目からはどんどんと涙が溢れ出てくる。



思わず出てきた涙は
止まることを知らなくて、

あたしの頬を伝っては落ち、
伝っては落ちを繰り返していた。



泣き止め。泣き止んで・・・・・



「お願いだから・・・」


あたしの声は、誰にも聞かれないまま
ゆっくりと消えていった。