ずんずん進んで、校舎の中。



千夏は、あたしの走りにも似た早歩きに
付いて来てない。



それでも気にせず、1年の教室がある
4階に階段をだんだんと鳴らしながら向かう。




あーもうっ!!
なんで4階なのよ!?




いつもならまったく気にしない事にさえ
イライラして仕方ない。



何でこんなにイライラしてるのかなんて、
わからない。




わからないのに、

勝手にイライラして

勝手に怒って・・・・・・





こんなのあたしじゃない!!





勢いよく教室のドアを開けて、中に入る。


体育祭だから、当たり前のように人はいな
い。


あたし達はさっき話してたから遅くなった
だけで、お弁当を取りにくる人ももういない。