「うわー。すげドシャ降りになってきた。」



「・・・・・・・うん」



優は立って、空を見上げている。


降り始めてきた雨を凌ぐために、
近くにあった洞窟に非難したあたし達。



「ほんとに、明日までここに居るの?」


「下手に動いたら迷うかもしれないし、
もし探しに着てくれてたらここの方が見つけやすいだろ。」



三角座りして降り続ける雨を睨む。


早く止んでよ。
止みさえしたら、泳いで帰ってやるんだから!





「ぶぇっくしょんっ!!」


そんなこと考えたら出てきたくしゃみ。

おっさんみたい・・・・・



「可愛くねーくしゃみだな」


こっちを見て、目を細めながらいかにも馬鹿にしたように笑ってる。



なんかムカつく・・・・・・




「別に優に可愛いと思われなくてもいいもーん」


「そーですか。」



ぷいっと、顔を逸らす優。