「ふっ…何、その声。寂しいなら素直にそう言えよ。」


「え…んっ…」





言い返そうとする私の唇を冬夜の唇が塞ぐ。




ゆっくりと冬夜の舌が入ってきて甘い音が響く。


冬夜の左手は私の両手首を封じる。





ってかここ外だし…!!



紙袋で周りの視線を遮るように冬夜の右手は私の後頭部にまわる。




私が寂しいって思ったときはそれを埋めるようにキスしてくれる冬夜。


私の考えてることは全部わかっちゃうみたい。




唇が離れると冬夜はニヤッっと笑った。



「何?物足りないって顔してるけど?」


「………///」



物足りない…


冬夜ともっとくっついてたいよ。



こんなちょっと会わなかっただけでもうこんな風に思っちゃうんだ。



「…続きはまた今度な。」

私の唇を親指でなぞる。



「…うん。」



「じゃな。連絡する。」


私の頭に手をのせてから、冬夜は背を向けて帰っていった。





甘い…冬夜の全てが甘いって…////


私って重症!?

冬夜のしぐさにいちいちキュンッてするんだもん!!









まだ火照る顔を抑えながら家に戻った。