王都ブリタニア西部にある屋敷は親父の古くからの親友、国防長官クリスティアーノ・唐沢卿が所有する屋敷だ。
そこで数年ぶりに唐沢家の長女プリシッラと再会した。
オレはその日自分の運命を知った。もちろん死ぬとか新たな戦いに参加するとかじゃなくて。
プリシッラとは数年前の吸血戦争末期ヴァンパイアの王サーペント・ケルブ王との決戦前に会ったっきりだ。
彼女は昔と同じように長い銀髪を翻し颯爽とオレの前に立った。
変ってないなと思った刹那、オレは彼女からとんでもないことを言われた。
「ゲヴェール・ライデン・香田。・・・へぇ~。」
プリシッラは不敵で意地悪な目でオレをジロリと見て続けた。
「相変わらず貴方って近くで見たらたいしたことありませんわね。老け顔!地味!タバコ臭い!マジで私と年が近かったかしら?」
近いよ!お前オレの一コ下の22じゃねぇか!!しばらく会わねぇ間に高飛車キャラにキャラチェンしてんじゃねぇか!つかダメ出し3連発がスゴいキツいし!!
「確かにそうっすけどアンタに言われる筋合いはきっとないっすよ!!」
その怒声に振り返ればそこにオレの古い付き合いの大樹が!!フォローしてるつもりか?フォローになってないだろ!
「もっと面白いこと言いなさいよ!!例えば女運皆無とか女運最悪な顔とか。ショボいオッさんとか。」
その声に振り向けば妹のちるみの使い魔(サーヴァント)のダイヤのサーヴァントのルフがそこにいた。その横には同じくちるみのサーヴァントでスペードのサーヴァント、ディーネ、アイツもそこに立っていて続けた。
「うんうん!ダサいオッさんとかさ。」
コイツらフォローするどころかオレに追い討ちかける気だ!!
コイツらフォローするどころかオレに追い討ちかける気だ!!つかショボいオッさんとダサいオッさんってニュアンス同じだし!!!
忘れてた。コイツらは面白いことのためなら何でもやり倒す極悪な使い魔だってのを!面白い騒動のためなら主人の兄だろうと毒牙にかける恐ろしいヤツらだってのを!