「ち~ゆり。」
姉さんはいつもの調子で私の名をよんだ。
「どうかした?姉さん?」
「さっきルフさんから聞いた次の対決なんですけど、一般人の参加もできるんですって。よくわかりませんが、対決の前に一般人を招いてクイズ大会をするらしいんですの。それで、気が向きましたら参加してみませんこと?」
対決の前にクイズ大会!?もはやこの対決はバラエティ番組にすり替えられてない?違うならいいけど。
「そうね。その内容で決めるとするわ。」
出るのはいいとして、ちるみはきっと出るわよね。ちるみは18歳にして大魔女の座の所有者の1人なだけあって(しかもその座を手にしたのはサンドリヨンさんと同じ16歳の時で今のところ最年少のホルダ所持者だし)博識で知らないものはないんじゃないかと思いたくなるタイプだったりする。私だって彼女並に博識で彼女以上にに知的ではあるけど、ちるみが来たら激闘は必死よね。あと魔法関係はヘンゼルに気をつけないと。てか魔法関係以外でもちるみ並に博学だし。
一体どんなクイズかしら。あとちるみ参加しませんように。

9月19日運命の日
ペンドラゴンスタジオの隣りのアングロサクソンスタジオでは一般人の参加も可能なクイズ大会がファイナルの前哨戦として始まろうとしていた。