私の小さな宝物

「なんだ、ご飯が先か。」

なんて言って、和生は笑いながら部屋着に着替えに行った。


その間に私はワインの栓を抜く。綺麗な色の赤ワイン。

赤ちゃん、あなたを授かったお祝いだから、一口だけママも飲ませてね。



あぁ、楽しみだな。
なんて言ったらいいかな?
きっと沢山喜んでくれるはず。



想像を膨らませていると、着替え終わった和生が戻って来た。


「お腹すいたぁ。早く食べよ!」

そう言って席に着く。