体育を終えて教室に戻り、着替えている皆をよそに、 体操着のまま6時間目の国語の教科書を読んでいる彩紗に気付いた私は、 ロッカーに体操着をしまいに行くついでに彼女の席に寄った。 学期ごとに席替えをして、私は廊下側の最前列、 彩紗はその列の一番後ろに座るようになっていた。 彩紗の隣が茉莉恵だったのに少しジェラシーを感じたのだけれど、 その頃になると茉莉恵は遅刻や早退が目立ち、欠席も多かったので、 大概の休み時間、その席に私は座っていた。