結局、どういうことなのでしょう。

マキトは、死んだのだと、ユキさんは言いました。

でも、現実として、ありえない形で私の携帯にマキトからメールが来て、私はマキトに会いました。

そして今も、私達は確かにマキトの声を聞きました。

「もしかして、そういうことなのかな…」

ユキさんが呟きます。

「何かわかったんですか」

私の問いに、ユキさんは首をひねったまま答えます。

「確証も、突拍子も、現実味もない予想だけどね…」

自嘲気味に笑って、ユキさんは私につげます。

「もし、アタシと、それとマキトを信じてくれるなら、明日は朝からドライブに行こう」