「なんで『メモリーに入っていない人の名前』が出るの!?このメールはどこから来たの!?」

「あっっ!!!」

私は、3日前にソウタロウさんに告白されたあの日にマキトからメールが届いたときの違和感の正体を知りました。

携帯電話にメモリーがない場合、そこに表示されるのは相手のメールアドレス…

「で、でも!電話番号だって!」

「解約された番号がどうなるか知ってる?一定期間明けて、別の人に割り振られるんだって…」

その話が本当なら、3年も前に解約された番号をユキトが使えているわけが…

「どういうことですか…!」

「アタシが聞きたいよ…もう、ワケわかんなくなっちゃった…」

そういいながらユキさんは何やら私の携帯を操作しています。

その後、耳に携帯をつけます。どこかに電話しているのでしょうか…

発信音が聞こえてきます。数秒して、どこかと繋がる音。

「だから…なんでよ…」