「そうですね…あ」

私は思いたって、一度ベッドから立ちあがり、キッチンに向かいます。

冷蔵庫に常備しているオレンジジュースを2つのグラスにつぎ、一つは自分で持ち、もう一つをユキさんに渡します。

「あー、ゴメンね気ぃ使わせちゃって」

「いえ、お酒じゃなくてごめんなさい」

ユキさんがお酒好きなのを思い出して謝ります。

「アタシ車で来たんだけどね…」

「あ!ごめんなさい!」

私は顔を赤くしてまた謝ります。なにやってるんだろう…

「あははは、いいよいいよ!それに」

ユキさんは笑ってから、こちらをじっと見つめて、言いました。

「今日の話はお互いシラフじゃないと、ね」