バスタオルで頭を拭きながら、私はベッドに腰掛けました。

シャワーを浴びて汗を流して、冷蔵庫の中の冷えた水を一杯飲むと、やっと頭が冷静さを取り戻してきました。

時計は11時51分。早ければすぐにもユキさんは来るでしょう。

私は携帯電話を手に取り、メールのメニューを開きます。

新着メールは0。センターに問い合わせても、やっぱりメールは来ていません。

受信ボックスを開くと、マキトの名前が幾つか並んでいます。

一番上のメールを見ます。イタリアンレストランにいるときに送られてきたメール。

まるで、どこからか私を見ていたかのようなメール。

そして、そのメールが届いた直後、いつの間にか、マキトは隣の席にいました。




確かに、いたはずです……