「どういうことって、お前、そりゃなにがどういうことなんだよ」

ぽかんとしているマキトに、私は勢いよくまくし立てました。

ミストでのユキさんとの会話について。

マキトがユキさんに何か告げてからいなくなっていたこと。

そして、「私のために消えた」という言葉の意味。

納得いく説明を求めて私はマキトに詰め寄りました。

と、そのときバイトの子が注文を取りに来ました。

私は慌てて姿勢を正し、普通のラーメンを頼みました。

少し強い語調で「マキトは?」と聞くと

「え?」

とバイトの子が言うのと

「俺はいい」

とマキトが言うのが同時でした。