私は隣に並んだ椅子を斜めに向けて、ユキさんと半身が向き合うように座ります。

「で、なんで今更なの?」

私はとりあえず、マキトが帰ってきたことは伏せて、ソウタロウさんに告白されたことを理由にあげました。

事実、一番はそれだし。突然現れたとはいえ、やっぱりマキトは過去の人。今向き合うべき人はソウタロウさん…だと思う。

「なるほど、フッたフラれたじゃなくて突然消えただけだから、ミヨちゃんはまだアイツを彼氏だと思ってるってことね」

「そ、そんなはっきりしたことじゃありませんよ、なんていうか……その、スッキリしないっていうだけで」