「…ん…でしょ…」

『ん?』

「でも消えちゃうんでしょ!」

『まあ、ユキも言ってたけどさ、やっぱ死んだ人がいるってのは不自然なことだから』

「…消えちゃう…ん…でしょ…」

『ゴメンな…』

「私、まだマキトのこと好きだったってわかったのに!押さえ込んでたの思い出しちゃったのに!」

『……』

「そんな風にしておいて消えるなんてズルい……」

『俺もさ…』

「うん…?」

『俺もやっぱ好きだった。姿消した後も俺はずっと忘れずにいた、お前のこと』