「まあ、それはうん…否定しないけど」

『で、じゃあお前が忘れられないなら、綺麗な思い出として覚えててもらったほうがいいのかなって』

「それがあの、吹っ切るツアーっていう」

『そうそう、俺の存在が安定してなおかつ思い出を語れて、一石二鳥じゃん』

「それがどうして吹っ切るってことになるのよ、別れが辛くなるばっかりじゃない…」

『それでさ、最後に全部話すんだよ、俺が死んでて消えちまうってことを、それはどうしようもないことなんだし』