短い廊下でした。

いつの間にか、私は駆け出していました。

小さな階段を駆け上がり、舞台袖からステージへ飛び出します。

多分ジュンペーさんが気を使ってつけておいてくれたのでしょう、

薄いスポットライトがステージの上を照らしていました。

フロアは真っ暗で誰もいません。

ステージの上にも、私以外には誰もいませんでした。