鳥のさえずりが聞こえます。

私はまだ意識のはっきりしない頭を押さえながらゆっくりと体を起こし……

「うわっ!」

誰か隣にいる!?

恐る恐る顔を覗き込むと……ユキさんでした。

そういえば、昨日ユキさんは半ば強引に泊ったのでした。

これじゃユキさんの言う通り天然です。

いけないなあ、こんなことじゃ、と首をブンブンしていると、枕元に置いた携帯がけたたましい音をたてました。