「…!!」


(コイツ、よくも恥ずかしげもなくキザな事を!こりゃあ、アベルの上をいくな…。)

フェイの顔が、再び朱に染まった。
その様子を横目でチラリと見たアベルの顔が、一瞬不機嫌な色を浮かべた。

そんな二人を見ながら、レオルドは満足げにグラスを干した。