『もし死んだ人が皆星になったら この夜空一面が星でいっぱいになるね』 昔誰かが言ってた。 だとしたら、 『月が一人になっちゃう』 私は子供ながらにその言葉にこたえた。 星の方が目立てば、 月の存在は薄くなる。 そしたら月が可哀想だと必死に訴えた。 その日から 私は毎日月を見た。 誰かが月を忘れても 私だけは忘れないように。 『こんなにも君を見てるのに、 私と君の距離は遠いね』 いつもいつも、 月だけを見た…───。