俺等のもの



「え…あぁ…いいぞ。」




先生の許可をもらったからあたしはその席にすわった。




みんなが怯えているような驚いているような顔でみてくる。






え?なんかあたし変なことした?;






戸惑っていると先生がまた話し出した。



「…ほかに行きたい席はあるか―?」



「は―い!!俺、神埼さんのとなり~♪」





クラスがまた騒がしさをとりもどしだした時、





――ッバン!




教室のドアが勢いよく開き跳ね返ってきてる。





そこに立っていたのは――


黒髪はワックスでセットしてて、
すっごく綺麗な瞳の美少年。

鼻筋だって通ってるし、
唇は薄くて綺麗な色。



「おぉ…筱風(しのかぜ)」


長身の筱風って男はずかずか歩いてる。



みんなまずいって顔してる。

あーあって顔もいる。


どうして?





…ん?

あたしの方向に歩いてきてるような…




長身の筱風はあたしの席の前まできてあたしを見下す。




そのすごい迫力に体が少しビクッてなった