「じゃ、また後でな?」 「うん!バイバイ」 学校についたアタシと陽は自分のクラスへ向かおうとしたその時。 「…あれ」 ――ない? あたしは“ある事”に気ずいた。 「どした?」 陽が不思議な顔で言った。 「な…何でもないから、先行って?」 「……?うん、じゃあ先行くな?」 背中を向けて歩く陽を見送ったあたしは急いで今来た道を戻っていった。 外は真っ暗で今にも雨が降り出しそうな天気だった。 「ヤバい…早く探さないと」 一度入った門を出る時、 藍とすれ違った事にも気ずかずに……