二人でチャリを立て直す。 一台起こすごとに、彼女は体をグラつかせている。 「かよわい」 俺が小さくそう呟いたのにも気付かずに必死に立て直していた。 最後の一台。 彼女のチャリを優しく起こして、俺はにっこり笑った。 「ね、君どこ中の何年?」 「三中の二年だよ」 *