茉衣と梨衣は家の人に対しての口調と私に対しての口調が違う。 みてて、きいてて 面白い。 それに、私に心を許してくれている証拠だと思う。 「じゃあ、梨衣、茉衣、バイバイ!」 「うん。また学校でね」 二人に別れを告げ、私は自転車に跨って家へ向かった。 もう10月も後半。 自転車で風を切って走るには寒かった。