先生が女性に支持される要因の一つでもあること。


それが、


「でも、ムードは満天でしたけど、いやらしさは全くなかったです…」


そう、先生が描く恋愛小説は際どいシーンでもきれいで。


けど、胸がキュンとして幸せに満たされたり、時には切なかったり。


「ふーん?」


「な、なんですか…?」


少し身構えると、先生が面白そうに笑う。


「おまえもそーゆーことに興味がわく年頃なんだなー」


「な…っ」


先生それはセクハラです!


「褒めたのに…」


「あー…悪かった悪かった。あんがとな」


まるっきり子供扱いされて、腹がたったけど、


頭を撫でてくれたから黙ることにした。