ラブストーリーを一緒に

それって…


「自分の仕事押し付けようとしてない…?」


「まさかっ!ただ、煮詰まってた『クローバー』の最終話も、さぁ子のおかげで間に合ったし…」


ダメ?とかわいく拝まれたら、何も言えなくなる。


でも…今回のお願いは、わたしにとっても願ったり叶ったりなわけで…


「しょうがないなぁ…」


言いながら、笑みが勝手にこぼれそうになる。


先生に、また会える


ただそのことが、単純に嬉しい。


例えお母さんのおつかいだったとしても。


「行ってくれるの!?助かるわー。明日20時にとりに行く約束してるから」


うん、20時なら、学校終わって一旦帰っても十分間に合う時間だ。


「助かるわー。明日飲み会だからどうしようかと思ってたのよねー」


「………」


なんかやっぱり、うまくのせられた気がしないでもなかった。