ラブストーリーを一緒に

わたしの乙女的な、トキメキとか、ドキドキ感だかが一気に下降していく。


…風邪がよくなっても、先生は先生だ。




「…悪い…あと少しで区切りがつくから…」


そう言いつつも、カタカタカタと鋭いパソコンを叩く音は止まない。


「先生…忙しいなら…」


「もう終わる。…おまえとの用事の方が大事だ」


わたし帰りましょうか?という言葉は、思いがけない先手を打たれて飲み込むこととなった。


だ、大事って…


パソコンに向かう大きな背中を見つめながら、顔見られてなくて良かったと内心ホッとした。


…この人、絶対自分がすごいコロシ文句言ったのわかってないんだろうな…