そっと、割らないようにマグカップを戻して―――


なんとなく、さっきよりも奥へしまいこむと、わたしはおぼんの上にお粥をセットした。




…先生…ちゃんと寝てるかな…




寝てたら起こすのも悪いしな…




おぼんを持ったまま、なるべく音をたてないように先生が寝てるであろう部屋のノブに手をかける。


ゆっくり、隙間から中を覗き込むと、さっきと体勢の変わらない姿が目に入った。


…でも、ちょっと違うのは、すーすーと気持ち良さそうな寝息が聞こえること。


おぼんをサイドテーブルに置いて立ち去ろうと思ったのに…


誘惑に勝てず、寝顔を覗き込んでみてみた。