ラブストーリーを一緒に

「―――…あ…」


シンプルなブランドのラインで統一された中で、一際目立つ花柄のオシャレなマグカップ。


そっと手にとって底を裏返してみるけど、予想通り他のものとはメーカーが違ってる。


「…これは…」


どう考えても…女モノ…だよねぇ…


しげしげと女性らしいマグカップを見つめる。


先生、彼女がいるのかな


お母さんは女遊びするようなこと言ってたけど…


そんなふうに考えながら、ふと手が止まってることに気がついた。


何わたし、心配してるんだろ。


わたしには関係ないことじゃんっ