ラブストーリーを一緒に

「違うもん…ヒロは爽やかで、純粋で…十代だし…」


ドラマに出てたアイドルの男の子はハマリ役だって、原作ファンのわたしだって認めてたもの。


わたしの理想の男の子はまんまヒロで、


彼が大好きな女の子を想って言うセリフに、何度泣いたかわからない。




「…………あれ?」


でも、あのセリフは元を正せばハルカ様が書いたもので。


ハルカ様は、要するに先生なわけで―――




そんなことをエンドレスで考えているうちに、お粥はすっかり出来上がってしまった。


悪いとは思いつつも、モデルルームのような台所をガサガサとあさって食器を取り出していく。